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賃貸管理コラム

マンションの自主管理で起こりやすいトラブルは?トラブル発生時の対処法も紹介

分譲マンション管理

2025.09.10

更新日 2025.09.11

マンションの自主管理で起こりやすいトラブルは?トラブル発生時の対処法も紹介

マンションなどの不動産を所有していると、物件の維持管理が日々の課題となります。特に「自主管理」を選択している場合、管理会社を通さずオーナーが主体となって対応するため、手間がかかることも多いでしょう。

本記事では、マンションを自主管理する際のメリット・デメリットから、起こりやすいトラブルの実例、さらにはトラブルが発生したときの対処法までを丁寧に解説します。東京・埼玉・千葉エリアで不動産運用をしている方は、トラブルの未然防止や対応力の向上にぜひお役立てください。


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マンションの自主管理とは?

マンションの自主管理とは、区分所有者であるオーナー自身がマンションの管理業務を行う形式のことです。管理会社に業務を委託せず、清掃や修繕の手配、トラブル対応、会計処理、理事会の運営などを自分たちで対応します。

基本的には外部の専門家によるサポートがないため、一定の手間がかかる点や専門知識が求められる点が特徴です。多くの場合、各部屋のオーナーによる管理組合を中心に役割を分担し、月次の会合や総会などを通じて意思決定がなされます。

自主管理以外の方法

マンション管理の方法には、自主管理だけではなく、外部の管理会社などに業務を委託する「委託管理」もあります。実際に、全国の賃貸住宅の約8割が何らかの形で管理を委託しているという調査結果もあり、多くのオーナーが専門業者のサポートを活用していることが分かります。

委託管理の種類は、大きく「全部委託方式」と「一部委託方式」の2つです。この2つは、どの業務をどこまで任せるかによって区別されます。

全部委託方式

全部委託方式とは、マンションの管理業務をほぼ全て管理会社に任せる方式です。清掃、設備点検、修繕手配、入居者対応、会計業務、クレーム処理など、日常的な管理に関わる業務の大部分を代行してもらえます。

この方式の利点は、オーナーの負担が大幅に軽減される点です。専門知識や実務経験がない方でも、一定の品質でマンション運営が行えるため、管理の煩雑さに不安がある場合に適しています。

ただし管理会社によってサービスの質や対応スピードに差があるので、委託先の選定は慎重に行う必要があります。また全ての業務を委託する分、管理費用はやや高めになる傾向にあります。

一部委託方式

一部委託方式は、管理業務の中で必要な部分だけを管理会社に任せる方式です。例えば共用部の清掃や設備点検だけを委託し、会計や理事会運営などはオーナーが対応するという形です。

この方式のメリットは、コストを抑えつつ専門的な業務だけを外部に任せられる点にあります。自主管理ほどの負担をかけずに、一定の管理精度を維持できる点で、バランスの取れた方法と言えます。

一方で業務の範囲や責任分担があいまいになると、トラブルの原因になる可能性もあります。一部委託方式を検討の際は、契約内容を明確にし、管理組合内での情報共有や役割分担をしっかり行いましょう。

マンションを自主管理するメリット

マンションを自主管理することには、管理会社に任せる場合とは異なるメリットがあります。特にコスト面や住民同士の関係性、管理意識といった点で、積極的に評価されるポイントがいくつか存在します。一つずつ見ていきましょう。

管理委託費用が軽減される

自主管理の大きなメリットの一つには、管理会社への委託費用が発生せず、ランニングコストを抑えられる点が挙げられます。

マンションの管理を外部に委託する場合、毎月一定額の管理委託費を支払う必要があり、長期的に見るとある程度まとまった経費となります。その点自主管理では共用部の清掃や点検、帳簿の作成などをオーナー自身が行うので、費用を大幅に削減できるでしょう。

特に戸数の少ない小規模マンションや、収益性を重視した投資物件では、経費を抑えた結果、収益率の改善につながるケースも考えられます。

マンション管理への意識が高まる

自主管理では、オーナー自身がマンションの維持管理に関わるため、管理業務への理解と責任感が自然と育まれます。建物の清掃や修繕計画、会計処理など、日々の運営を自分たちで担うことで、「自分たちの建物を自ら守っている」という当事者意識が強くなるのです。

このような意識の高まりは、建物全体の状態維持にとってもプラスに働くはずです。例えば、早期の劣化への気付きや、住民間のトラブルを未然に防ぐ工夫など、主体的な管理が実現しやすくなります。

管理を他人任せにしないという姿勢は、結果的に資産価値の維持・向上にもつながる可能性があります。

交流が活発になりやすい

自主管理では、日常的な業務や会合を通じてオーナー同士が顔を合わせる機会が増えます。両者が所有している物件に住んでいるオーナーであれば、コミュニケーションが生まれやすくなり、住民同士としても信頼関係が築きやすくなるのが特長です。

例えば、共用部の掃除や備品の点検を一緒に行うことで、「誰がどこに住んでいるのか」「どのような人がいるのか」が見えてきます。また管理組合の活動に参加する中で、共通の課題に対する協力体制が整いやすくなる点もメリットです。

このようなつながりがあると、建物内で問題が起きたときも早期に情報が共有され、柔軟な対応が取りやすくなります。自主管理によって、安心して暮らせるコミュニティの形成が期待できるでしょう。

マンションを自主管理するデメリット

自主管理には、コスト削減や住民同士の連携強化といったメリットがある一方で、いくつかの課題やリスクも存在します。特に、人手不足や管理の質のばらつき、専門知識の必要性などは、自主管理を続ける上での障壁となりやすい要素です。

以下では、実際に起こり得る代表的なデメリットについて紹介します。

管理組合に入る人員が不足しがち

自主管理では、先述の通り管理組合を設立して運営を行うのが一般的ですが、その構成メンバーを確保することが大きな課題となります。マンションの住民が多様化する中で、役員への立候補者が少ない、あるいは業務に積極的に関与したがらないというケースは少なくありません。

さらに、築年数の経過とともにオーナーが高齢化すると、管理業務に関与できる人材が減っていく傾向があります。理事会や総会の開催が形骸化し、実質的な管理機能が失われてしまうことも懸念されます。

人員不足が常態化すると、管理計画の策定やトラブル対応が滞り、マンション全体の運営に支障を来す恐れがあるため、早めの対策が必要です。

きちんと管理しないと資産価値が下がる可能性がある

自主管理では、業務の質が管理者の経験や知識に左右されることから、清掃や点検、修繕といった日常的な管理が十分に行われないリスクがあります。特に清掃が行き届いていないエントランスや、外壁の劣化が放置されている状態は、マンション全体の印象を損ねる要因となるため、避けたいものです。

このような状態が続くと、物件としての魅力が低下し、入居率の低下や賃料の下落、さらには売却時の価格にも悪い影響が生じる可能性があります。管理の不徹底は、資産価値の維持に直結する問題であることを忘れてはなりません。

トラブルに自分で対処しなければならない

管理会社に委託していない自主管理のマンションでは、トラブル発生時の初動対応を自分たちで行う必要があります。例えば騒音やマナー違反、共用部の故障といった問題に対して、管理組合が当事者として直接対応に当たる事態になるのです。

専門的な知識や経験がないまま対応すると、かえってトラブルが拡大する可能性もあります。また住民同士の人間関係に配慮しながら解決を図る必要があるため、精神的な負担や時間的コストも無視できません。

日常的に発生する管理課題に対して、柔軟かつ迅速に対応する体制を整えることが、自主管理の継続には不可欠です。

物件が売れにくくなるリスクがある

売却の際、自主管理マンションは購入希望者から見て「管理の質に不安がある」と受け取られることがあります。特に管理組合の運営が不透明であったり、会計報告が不十分であったりする場合には、物件自体の信頼性が疑問視される可能性があります。

また管理履歴や修繕履歴が明確でない物件では、将来的なトラブルへの懸念が拭えず、購入を控えられるケースも少なくありません。こうした背景から、不動産会社や買い手が「管理会社によって適切に運営されている物件」を好む傾向は根強くあります。

売却を視野に入れる場合には、管理の透明性や記録の整備がより重要となります。

マンション管理の知識が必要となる

マンションの管理業務には、建築・法律・会計など、さまざまな専門知識が求められます。例えば長期修繕計画の策定や共用部工事の発注、総会資料の作成といった場面では、一定の知識がなければ適切な判断が難しいでしょう。

管理会社に委託すればこうした専門業務をプロに任せられますが、自主管理では、オーナーが自力で学びながら運営していく必要があります。学習コストや情報収集の手間も無視できない要素です。

運営の効率を維持するには、管理組合内で知識を共有する仕組みや、外部専門家のアドバイスを適宜取り入れる工夫が望まれます。

マンションの自主管理で起こりやすいトラブル

自主管理のマンションは管理会社が介在しないため、さまざまなトラブルへの対応が遅れたり、判断が難航したりするケースが見られます。特に住民同士の生活習慣の違いやルールのあいまいさから生じるトラブルが多く、事前の対策と迅速な対応が求められるでしょう。

ここで、代表的なトラブルをいくつかご紹介します。

生活騒音

自主管理マンションでよくあるトラブルの一つが、生活騒音に関するものです。上階からの足音、夜間のテレビや音楽、子どもの泣き声など、音に対する感覚の違いから住民同士のトラブルに発展することがあります。

管理会社が間に入ってくれるケースと異なり、自主管理ではオーナーが状況を確認して、当事者に連絡や注意をする必要があります。トラブルが発生した場合は、まず事実確認を行い、全住民にマナー向上を呼びかけるアナウンスをするなど、段階を踏んだ対応が求められるでしょう。

音のトラブルは感情的になりやすいため、冷静かつ公平な対応をするのがポイントです。

喫煙

ベランダや共用部での喫煙も、クレームにつながりやすい問題の一つです。隣室への煙の流入や臭いによって、健康被害や不快感を訴える住民が出る可能性があります。またポイ捨てによる火災リスクや、景観の悪化も、深刻な問題です。

自主管理では、これらのトラブルに対して管理組合が対応することになります。同じ状況が繰り返されるようであれば、マンション規約に喫煙に関するルールを盛り込むといった対策の検討も必要です。喫煙者と非喫煙者双方の立場に配慮しつつ、全体として快適な住環境を保つ仕組みを整える工夫が重要です。

ペット関連

ペットの飼育に関するトラブルも、自主管理マンションでは起こりやすい問題です。ペット禁止にもかかわらず無断で飼育しているケースや、ペット可であっても鳴き声や臭い、共用部でのマナー違反が原因で住民間の摩擦が発生するケースがあります。

また住民の退去時に部屋の壁や床が傷ついていたり、臭いが残っていたりして、原状回復費用が高額になるケースもあります。こうしたトラブルを未然に防ぐためには、ペット飼育のルールを明文化し、入居時にしっかり周知しておくことが効果的です。

水漏れ

水漏れは、対応が遅れると階下への被害拡大につながる重大なトラブルです。設備の老朽化や施工不良によって発生し、発見が遅れるほど補修範囲も広がって修繕費用もかさみます。

自主管理では、こうしたトラブル時にも迅速な判断と手配が必要です。修理業者の他、状況によってはリフォーム業者や保険会社との連携が求められます。普段から修繕履歴を把握し、連絡先リストを整備しておくことが、トラブル時の被害拡大防止に役立ちます。

ゴミ屋敷問題

一部住民が室内に大量のゴミをため込み、近隣に悪臭や害虫被害を及ぼす「ゴミ屋敷問題」も、自主管理マンションで発生しやすいトラブルの一つです。見た目が悪いだけではなく、他の住民からの苦情が生まれ、状況によっては近隣住民の退去につながる可能性もあります。

また原状回復のために大規模な清掃やリフォームが必要になる場合、その費用はオーナーの負担となることが多いです。管理組合が早期に異変を察知し、住民本人への働きかけや自治体との連携を検討することが重要です。

修繕費の横領

多くの自主管理のマンションでは管理組合が資金を直接管理するため、通帳や印鑑、キャッシュカードなどを理事の一部で保管しているケースがあります。本来であればあってはならないことですが、そのような体制の下では、修繕積立金の使い込みや不正出金といった横領事件が発生するリスクも残念ながら存在します。

こうした事態を防ぐには、役員の交代制や会計監査制度の導入、複数名によるチェック体制の整備が欠かせません。お金に関する管理は、透明性を高める工夫が重要です。

自主管理マンションでトラブルが起きたときの対処法

繰り返しになりますが、自主管理のマンションでは、トラブルが発生した際にオーナー自身で対応する必要があります。第三者である管理会社が存在しないため、対応を誤ると、トラブルが長期化したり住民同士の関係悪化を招いたりする恐れもあるのが事実です。

最後に、実際にトラブルが起こった際の管理組合としての基本的な対応の流れと、適切な判断のポイントを紹介します。

ヒアリングを行い原因を特定する

トラブルが発覚した際は、まず現場の状況を正しく把握することが重要です。通報者や関係者から話を聞き、具体的な日時、発生場所、内容などを丁寧に確認しましょう。

また複数の住民が関係している場合は、それぞれの話を聞いて情報を整理すると、誤解や一方的な非難をある程度避けられます。原因を見極めずに対応してしまうと、かえってトラブルを悪化させるリスクがあるため、慎重な対応が求められます。

入居者全員に対してアナウンスを行う

トラブルの原因が特定できたら、住民全体に対してアナウンスを行い、マナーやルールの再確認を促します。張り紙や掲示物を共用部の目立つ場所に設置する方法が一般的ですが、掲示の数が多過ぎると物件の印象が悪化するため、掲示場所は適切に選定することが望ましいです。

また掲示する内容は、誰が加害者・原因人物なのかを特定されないよう配慮しつつ「皆さまが気持ちよく暮らせるように」といった柔らかい表現で注意を促すと、反発を招きにくいはずです。

アナウンスによって、当事者が自発的に改善に向けた行動を取るような効果も期待できます。

対象住民に直接注意をする

掲示やアナウンスによる対応でもトラブルが解決しない場合は、対象となる住民に個別で注意を促す必要があります。ただし初めから非を責めるような言い方は避け、まずは「何か困っている出来事はないか」「状況を一緒に整理させてほしい」といった姿勢で接することが大切です。

また苦情を寄せた側の住民の個人情報は、絶対に明かさないよう注意しましょう。感情的になりやすい場面ではありますが、あくまで管理する側としての立場から、冷静で公平な対応を心がけるようにすると、信頼関係の維持につながります。

一度の注意で改善されない場合もあるため、やり取りの記録を残しながら、段階的に対応を進めると良いでしょう。

管理会社に委託を検討する

トラブルの内容によっては、管理組合だけでの対応が難しくなるケースもあります。精神的なストレスが大きい場合や法的知識・専門的なノウハウが求められる場合は、無理に自力で解決しようとせず、専門の管理会社への委託も検討すべき選択肢です。

管理会社に依頼することで、トラブル対応経験の豊富なスタッフに、迅速かつ的確にサポートしてもらえる可能性があります。オーナーの負担が軽減される点は、長期的に安定した運営を目指す上でも有効です。

完全に全てを委託するのではなく、一部委託としてトラブル対応だけを任せる方式もあるため、自主管理とのバランスを取りながら活用するのも一つの手です。

【まとめ】

マンションを自主管理すると、コスト削減や管理意識の向上といった利点がありますが、その一方で人員不足やトラブル対応、専門知識の不足といった課題も多く存在します。特にトラブル発生時には、管理組合やオーナー自身が対応しなければならず、精神的・時間的な負担が大きくなりやすい点は見逃せません。

こうしたリスクを抑え、安定したマンション運営を実現するには、必要に応じて管理会社のサポートを受けるのも選択肢の一つです。管理の一部を外部に委託することで、負担を軽減しながら、管理の質を維持できるようになります。

中央ビル管理は、東京・埼玉・千葉エリアのマンション管理に関して豊富な実績を有し、自主管理からの移行や部分的な業務委託にも柔軟に対応しています。マンション管理に不安や負担を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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